鐺別（とうべつ）温泉｜昔ながらの飾り気がない温泉浴場 亀の湯

弟子屈の市街地に湧く温泉は摩周温泉と呼ばれていますが、市街地からちょっと離れた桜ヶ丘地区でも温泉が湧いています。今でこそ摩周温泉の一つとして括られて扱われていますが、かつては鐺別（とうべつ）温泉と称されていたんだそう。

鐺別温泉の共同浴場 亀の湯。バス通りに面しているので分かりやすいかと思います。隣には公営の無料駐車場も用意されています。箱のような立方体の建物で、内部は昔ながらの鄙びた銭湯風情がたっぷり漂っています。

男湯と女湯の間にある番台に直接料金を支払います。天然温泉の証。脱衣所内にあるものの中で一番目立つかも。浴室はかなり暗く、その上換気が不十分のために湯気が篭って濃霧が立ち込めたような状態でした。霧で有名な摩周湖の地元ならではなのかも。

無色澄明、弱芒硝酸の味と匂いを帯び、微かに塩味も感じられまます。溜め湯ですが、朝の9時頃に行ったためか、お湯は鈍っておらずキリリと冴えた新鮮なもので、湯加減も丁度良く、気持ちよく湯浴みできます。クセが無く肌に優しいのでじっくりと浸かることができ、また良く温まるので湯上りもしばらくは寒さを感じさせない良いお風呂です。

亀の湯｜２０２２年 閉館