越川温泉｜地元民が守る知床の小さな名湯

知床半島の付け根を横断する国道244号線沿い、斜里町の外れにある秘湯「越川温泉」は、地元の利用組合によって大切に守られている素朴な味わいが魅力の共同浴場。身体と心を癒しにやって来る知る人ぞ知る名湯なのです。

斜里町と標津町の間を鉄道で繋ぐため戦時中に建造された幻の橋、第一幾品川橋梁（越川橋梁）。橋梁の少し先にドラム缶を積んだ２本の柱が見えたら、それが「越川温泉」の入口です。広い駐車スペースにちょこんと立つ小屋の屋根から上る湯気に期待が高まります。

越川温泉共同浴場は地元の利用組合員が管理・利用している施設です。一般人は、入口横にある赤いドラム缶に協力金200円を入れて利用しましょう。入浴の際には小銭の準備をお忘れなく。温泉成分はナトリウム・カルシウム?塩化物・硫酸塩泉。シャワーや水道の蛇口はなく、100％天然温泉のみというシンプルさ。

温泉成分が付着したバルブを通って流れ出る源泉は50.9℃とやや高め。水温調節は沢水。ほぼ無色透明のお湯で身体を流すとお肌はツルツルピカピカ！じっくりつかると湯上り後もポカポカが続きます。いつまでもゆっくり浸かっていたくなる知床の静かな秘湯です。